なら国際映画祭 国際コンペティション Q&Aセッション with Ruth
『ドストジ 〜TWO FRIENDS〜』監督:プロスン・チャタルジ
このQ&Aをした時にとても感情的になったことを憶えている。
製作中に監督は親友を亡くした そうだ。映画は命を削って創る、という。五感から信仰から、生死感からすべて何から何までをスクリーンの隅々に残していく。
イスラムとヒンズーの関係。摩擦が止まない国境。日本人にとってはあまり親近感の湧かない感覚だけど、これは世界各地で常日頃に起こっている。そこから聞こえる声が届く。
この映画で一番心を奪われたのは、死のシーン。それはあっとゆう間に起こり、過ぎ去る。その瞬間はそれと同時に過去になり、もう還ってこない。この感覚が、すごくリアルだった。
ぜひ2人のこのドストジたちをシアターで観てもらいたい。
Q&Aをこちらからぜひご覧ください。
『ドストジ 〜TWO FRIENDS〜』 TWO FRIENDS
監督:プロスン・チャタルジ
(インド)
2021/111分/カラー/ベンガル語/日英字幕
シノプシス: 90年代初頭のヒンドゥーとムスリムの対峙から生まれた暴動の波紋が広がるインドとバングラデシュの国境近いベンガル地方を背景に、ヒンドゥーの家に生まれた男の子とムスリムの家に生まれた男の子の純粋な友情を描く物語。美しいベンガルの緑と景色一面に広がる水田のなか、2人の少年の無垢な笑い声がこだまする。そんなある日、2人は永遠の別れという運命を迎えてしまうのだったが…。
コメント